国立西洋美術館本館(散策ガイド)

施設概要

竣工:1959年(昭和34年)、設計者:ル・コルビュジエ 重要文化財

戦後、日仏間の国交回復の象徴として、20世紀を代表するモダニズム建築の巨匠といわれたル・コルビュジエが基本設計を行った日本で唯一の記念碑的建築物です。

ル・コルビュジエ設計の美術館としては世界で3館しかないうちの一つとして希少価値も高く、中でも注目すべきは“無現成長美術館”なる構成を採用しています。これは、ル・コルビュジエの美術館建築の造り方に関するアイデアで、特定の正面を持たずに建物の中心から渦巻きのように螺旋(らせん)を描きながら拡張していく回遊空間を創出しているものです。また、先駆的な空間構成が随所に見られ、ル・コルビュジエの提唱した近代建築の5原則の多くが用いられています。

入館料:一般430円、大学生130円、高校生以下(18歳未満)、70歳以上、障がい者とその介護者1名は無料