東京国立博物館 校倉(旧十輪院宝蔵)(散策ガイド)

施設概要

竣工:1882年(明治15年) 重要文化財

法隆寺宝物館脇の校倉(旧十輪院宝蔵)は、もとは奈良・元興寺の別院、十輪院から1882年(明治15年)5月に移築されました。この趣のある古建築は、鎌倉時代に造られた一間四方の小さな校倉(あぜくら)で、『大般若経』が納められていた経蔵でした。

校倉の四方の腰には十六善神を線彫りで表す石がはめられています。十六善神は『大般若経』を読踊する人を守護する護法神。詳しくは般若守護十六善神とよばれます。

また、校倉の内部壁面には大般若経にゆかりの菩薩や十六善神が描かれていますが、保存上の理由により残念ながら観ることはできません。